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「三界の三界~」

     の部分

訓読の一部と「梵漢和対象・現代語訳 

法華経(下)植木雅俊訳」を並べると・・

 

如来は、如実に三界の相を知見す。

如来は〔衆生が輪廻する境域である欲界・色界・無色界からなる〕三界を、実にあるがままに見るからである。

 

 

生死〔の〕、若しは退、若しは出有ること無く、亦在世、及び滅度の者無し。実に非ず、虚に非ず、如に非ず。

〔三界は〕生まれることなく、死ぬこともなく、消滅することもなく、生ずることもなく、生存の循環(輪廻)を繰り返すこともなく、涅槃することもなく、真実でもなく、虚妄でもなく、あるものでもなく、ないものでもなく、このようなものでもなく、別のようであるでもなく、虚偽でもなく、真理でもない。

 

 

三界の三界を見るが如くならず。斯くの如きの事、如来は明らかに見て、錯みょう有ること無し。

 

如来は愚かな凡夫たちが見るように、そのように三界を見ることはないのだ。如来は、実に〔三界を〕明らかに見る性質を持つ者であり、この点において見誤ることのない性質を持つものである。

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